チーム対抗のチームビルディングゲーム5選|選び方・採点・進め方
チーム対抗でチームビルディングゲームを行うなら、ゲームの面白さに加えて「何を競うのか」「チームの全員がどう関われるか」で選びましょう。会議室で手軽に始めるならペーパータワー、試行錯誤を楽しむならマシュマロチャレンジやロングタイムドミノ、オンラインなら謎解き会社経営オンライン、屋外ならロゲイニングカードが候補になります。
チーム対抗の形式では、他チームに勝つという目標を共有できます。一方で、得意な人だけが作業したり、負けた理由を一人に押し付けたりすると、協力について話し合う機会を失います。ゲームを選ぶ段階で、役割分担と振り返りまで考えておくことが大切です。
この記事では、5つのゲームを勝敗の決め方から比較し、チーム分け、採点、当日の進行まで具体的に紹介します。
チーム対抗ゲームは「競うもの」と実施条件で選ぶ
まず、会場・確保できる時間・チームで体験してほしいことを決めます。次の表では、ゲーム本編の時間と、説明や振り返りを含む時間を分けて示しています。
| ゲーム | 何を競うか | 1チームの人数 | 時間の見方 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|---|
| ペーパータワー | 自立するタワーの高さ | 4〜5名を想定 | 後述の進行例は全体60分 | 紙を使って会議室で試したい |
| マシュマロチャレンジ | マシュマロを載せたタワーの高さ | 4名推奨 | 1回18分。全体30分〜2時間 | 試作・改善と役割分担を体験したい |
| ロングタイムドミノ | ドミノが倒れ続ける時間 | 4〜6名推奨 | 反復や振り返りを含め1〜2時間が目安 | 工夫を共有し、次の挑戦に生かしたい |
| 謎解き会社経営オンライン | ゲーム内の会社の時価総額 | 人数構成は導入時に確認 | 本編60分。接続確認・説明・振り返りは別に確保 | 離れた拠点のメンバーで協力したい |
| ロゲイニングカード | お題の撮影などで得たポイント | 3〜4名推奨 | 活動の目安は2〜4時間。説明・集計の枠も確保 | 社員旅行や屋外の交流企画に取り入れたい |
ペーパータワーの人数・時間は、この記事で提案する運営例です。その他のゲームは商品ページの案内を基にしています。実施回数や人数によって進行時間は変わるため、会場の利用時間には準備・片付けの余裕も持たせましょう。
手を動かすゲームでは、作る人だけでなく、設計を提案する人、試す人、時間を確認する人にも役割があります。オンライン謎解きでは、問題を解く人、調べる人、進捗をまとめる人という分担が考えられます。「全員に作業があるか」を、ゲーム選びの判断材料にしてください。
1. ペーパータワー|紙だけで高さを競う
ペーパータワーは、チームで紙を組み立て、自立するタワーの高さを競うゲームです。身近な材料で実施しやすく、同じ枚数の紙でも、折り方や積み方、作業の分担によって形が変わります。
この記事の運営例では、1チーム4〜5名にA4用紙20枚を配り、紙以外の材料は使わないことにします。紙を折る・丸める・切る行為の可否も事前に統一しましょう。例えば「折る・丸めるのは可、切る・破るのは不可」と設定します。
作戦3分、制作7分が終わったら全員が手を離し、10秒間自立したタワーを計測します。机の天板からタワーの最上部までを測り、高いチームの勝ちとします。机への固定や壁での支えは認めません。これらは、そのまま実施できるように設定した本記事独自のルール例です。
2回行う場合は、1回目の後に他チームの工夫を観察し、自分たちの作戦を見直します。2回目も同じ条件にするため、各チームに新しい用紙を20枚ずつ配ってください。
振り返りの問い:「作り始める前に何を決めましたか」「途中でうまくいかなかったとき、誰がどのように提案しましたか」。高さだけでなく、相談と変更の過程を振り返ります。
なお、売上や原価などを扱うペーパータワーforビジネスは、経営の要素を加えた別のプログラムです。上記の紙だけの運営例とは、ルールや所要時間が異なります。
2. マシュマロチャレンジ|試作と改善で高さを競う

マシュマロチャレンジは、乾麺のパスタ、テープ、ひもを使い、頂上にマシュマロを載せた自立するタワーを作るゲームです。1チーム4名を推奨し、1回の制限時間は18分。終了時に条件を満たして立っているタワーの高さを競います。
ペーパータワーとの違いは、頂上のマシュマロを支える必要があることです。完成直前に初めてマシュマロを載せると、重さに耐えられない場合もあります。どの段階で試し、何を変えるかがチームの判断になります。
運営時は、材料の量、計測のタイミング、タワーの成立条件を全チームに同じように説明します。キットを利用する場合は、付属マニュアルの規定に沿って進めてください。
振り返りの問い:「マシュマロを最初に載せたのはいつでしたか」「試した結果を、次の作業にどう反映しましたか」。2回行う場合は、改善点を一つ決めてから次の挑戦を始めると、変えた行動を確認できます。
材料の準備や説明資料をそろえたい場合は、マシュマロチャレンジの実施内容・運営キットをご覧ください。
3. ロングタイムドミノ|倒れ続ける時間を競う

ロングタイムドミノは、制限時間内にドミノを並べ、倒れ続ける時間の長さを競うゲームです。1チーム4〜6名が目安で、同じ数のドミノを配って実施します。
速く並べるだけでは勝敗は決まりません。どのような経路にするか、途中で倒れないようにどう作業するかなど、チームで考える余地があります。実施を繰り返し、他チームの工夫を見たうえで並べ方を変えることもできます。
運営者は、ドミノを安定して立てられる平らな場所を確保します。各チームの作業範囲、使用できる補助物、倒れ方が途中で止まった場合の扱いは、開始前にマニュアルに沿って共有してください。計測を一人で担当する場合は、一斉に倒すと見落としやすいため、チームごとに順番に計測する進行が考えられます。
振り返りの問い:「作業の境目をどうつなぎましたか」「途中で崩れたとき、どのように立て直しましたか」。担当範囲を分けるだけでなく、隣の人と調整した場面に注目します。
備品と運営マニュアルを利用したい場合は、ドミノレンタルとロングタイムドミノの詳細をご確認ください。
4. 謎解き会社経営オンライン|会社の時価総額を競う

「目指せ上場!謎解き会社経営オンライン」は、チームを一つの会社に見立て、問題を解いてプロジェクトを達成していくゲームです。本編は60分で、終了時に会社の時価総額が最も大きいチームの勝ちとなります。
問題には、謎解き、検索力、論理力、学問の4つのカテゴリがあります。一つの問題を全員で考えるか、分担して進めるか、難しい問題から別の問題へ切り替えるか。チームで進め方を相談しながら取り組めます。
オンラインで実施するときは、ゲームへのアクセスとチーム内の会話ができることを事前に確認します。本編が60分のため、「説明から振り返りまで含めて60分」という企画には収まりません。接続確認、ルール説明、結果発表、振り返りの時間を別に設けてください。
振り返りの問い:「誰が何を担当しているか把握できていましたか」「行き詰まったことを、どのタイミングで共有しましたか」。正解数だけでなく、チームの情報共有を扱います。
提供方法や利用環境は、謎解き会社経営オンラインの詳細をご覧ください。
5. ロゲイニングカード|街歩きで獲得ポイントを競う

ロゲイニングカードは、お題カードに書かれたものを街中などで探し、カードと一緒に撮影してポイントを集める屋外型のゲームです。制限時間内に集合場所へ戻り、獲得ポイントを競います。1チーム3〜4名を推奨しています。
特徴は、チームでどこへ向かうかを相談できることです。多くのお題を探すか、戻る時間を考えて近くを回るかなど、メンバーの判断をすり合わせながら行動します。社員旅行や屋外で交流する企画の候補になります。
当日は、行動できる範囲、集合時刻、連絡方法、撮影時の注意を共有します。歩ける距離や体力には個人差があるため、全員が無理なく動ける範囲を選び、悪天候の場合の代替企画も準備しましょう。急いで戻ることが目的にならないよう、余裕を持った計画を促してください。
振り返りの問い:「行き先が分かれたとき、どう決めましたか」「残り時間を誰が確認し、作戦を変えましたか」。撮影した写真を見ながら話すと、具体的な場面を振り返れます。
使用するカードや運営方法は、ロゲイニングカードの詳細で紹介しています。
チーム分けと採点で決めておきたいこと
人数はできるだけそろえ、経験者を分散する
例えば24名なら4名×6チーム、25名なら5名×5チームという分け方が考えられます。交流が目的なら、部署や普段一緒に働くメンバーが偏らないように編成します。同じゲームの経験者がいる場合も、特定のチームに集中しないようにしましょう。
人数がそろわない場合、得点を人数で割れば公平になるとは限りません。タワーの高さやドミノの継続時間は、人数に比例する数値ではないからです。まず各チームの人数差を小さくし、材料・作業時間・作業範囲をそろえます。人数差が大きいときは、チームの数から見直すことをおすすめします。
勝敗のルールは開始前に見える形で示す
少なくとも「何を測るか」「いつ測るか」「同点ならどうするか」を決めます。市販・レンタルのゲームでは付属ルールを優先し、運営者が追加で決める条件は、その部分が分かるように説明してください。
| 決めること | ペーパータワーでの設定例 |
|---|---|
| 勝敗の基準 | 2回目の有効なタワーの高さで順位を決める |
| 計測条件 | 制作終了後に手を離し、10秒間自立したら計測する |
| 測り方 | 同じ担当者が、机の天板から最上部まで1cm単位で測る。1cm未満は切り捨てる |
| 同じ記録になった場合 | 同順位とする。優勝も複数チームを認める |
| 記録が成立しなかった場合 | 高さは0cmとして記録し、振り返りには全員参加する |
「最後にもう1回」「このチームだけ少し延長」といった変更は、勝敗への納得感を損ねます。再挑戦を行いたい場合は、最初から全チームに同じ回数を用意しましょう。
作業を任せきりにせず、役割を途中で見直す
「作る人」「材料を整える人」「時間を確認する人」などの役割を決めても、固定すると一部の人が作業を見ているだけになることがあります。作業に入れていない人がいないかを確認し、2回目は担当を交代する方法もあります。
競争を盛り上げるための罰ゲームは必要ありません。結果発表では記録を紹介し、振り返りでは「試し方が変わった」「声を掛け合って立て直した」など、実際に見られた行動を取り上げます。
60分で実施するチーム対抗ゲームの進行例
以下は、20名を4名×5チームに分け、紙だけのペーパータワーを2回行う運営例です。説明から片付けまで60分で組んでいます。他のゲームの正式なタイムテーブルではありません。
| 経過時間 | 内容 | 進行担当者が行うこと |
|---|---|---|
| 0〜5分 | 目的の共有・チーム分け | 高さを競うことに加え、協力の仕方を振り返ると伝える |
| 5〜10分 | ルール説明・材料配布 | 紙の加工条件、自立条件、同点の扱い、2回目で順位を決めることを説明する |
| 10〜20分 | 1回目:作戦3分+制作7分 | 残り時間を全チームに同じタイミングで伝える |
| 20〜25分 | 計測・他チームの観察 | 5チームの高さを記録し、工夫を共有する |
| 25〜30分 | 改善点の相談・材料交換 | 次に変えることを決め、新しい紙を配る |
| 30〜40分 | 2回目:作戦3分+制作7分 | 1回目と同じ条件で進める |
| 40〜45分 | 計測・結果発表 | 記録を確認し、同順位も含めて発表する |
| 45〜55分 | 振り返り | 全員が一度は話せるよう、順番に感想と具体的な行動を共有する |
| 55〜60分 | 職場で試す行動を決める・片付け | 各自が持ち帰る行動を一つ書いて終了する |
この例で準備するものは、A4用紙200枚(20枚×5チーム×2回)と予備、チームごとの机、メジャー、タイマー、記録用紙、筆記用具です。計測・観察を5分で終えられる配置か、事前に確認してください。
チーム数が増える場合は計測担当を増やすか、計測時間を延ばします。時間が押したときに振り返りを丸ごと省かないよう、終了時刻から逆算して組みましょう。
勝敗をチームビルディングにつなげる振り返り
「楽しかったですか」だけで終えると、何が協力につながったかを共有できません。結果、具体的な行動、職場で試すことの順に話すと、次の行動を決めやすくなります。
1. 結果を確認する
「最初の予想と実際の結果はどう違いましたか」「1回目から2回目で何が変わりましたか」。まず事実を共有します。
2. 協力した場面を振り返る
「他の人の提案で作戦が変わった場面はありましたか」「助かった声かけは何でしたか」「言おうと思ったけれど言えなかったことはありましたか」。誰が良い・悪いという評価より、行動と状況を扱います。
3. 職場で試す行動を一つ決める
例えば「仕事でも協力する」だけで終えず、「次の定例会議では、案を決める前に全員から懸念を一つずつ聞く」「作業が止まったら、困っている点を短く共有する」と具体化します。ゲーム後の業務で実際に試し、次の会議などでどうだったかを共有すると、振り返りを続けられます。
チーム対抗ゲームの記録は、その日の課題への結果です。順位を個人の能力や職場のチーム力そのものの評価に結び付けず、今後の協力を考える材料として使いましょう。
ゲームと運営方法を具体的に検討するには
短い準備で試すなら、紙だけのペーパータワーのように自社で材料を用意できる方法があります。ゲームの備品や進行資料をそろえたい場合は、運営キットやレンタルの利用も選択肢になります。
チームビルディングゲーム.comでは、ゲームごとの実施内容と提供方法をご案内しています。資料ダウンロードで候補のゲームを確認し、参加人数・会場・説明や振り返りを含む全体時間・社内で進行するかを整理して検討してください。具体的な実施条件については、お問い合わせからご相談いただけます。
チーム対抗以外の形式も含めて探したい方は、おすすめチームビルディングゲーム25選もあわせてご覧ください。